小さいころからの夢だった

私の仕事は、資格が必要な職業です。その仕事に就きたいと思ったのは、幼稚園の年長さんのころでした。小学校の高学年になると大学のことまでもう考えて、中学生のときはその仕事の体験までさせてもらいました。
資格を得て、夢だった仕事をできるようになりました。私の勤め先は上司がすごく人が良くて、この人の下で働きたいと思ったんです。働き始めて、この仕事に就いて良かった、早く仕事に行きたいな、と思うほど、毎日が楽しかったです。
突然の解雇通告に涙

解雇と言われたときには、頭が真っ白になって。言葉も出ないし、突然言われたので涙が出てきました。人の良かった上司の態度が変わって……優しくしてくれる人はいましたが、居場所がなく仕事に行きづらい状態でした。
でも、お客さんのために会社に行っていました。ショックな顔やテンションを下げることはしないように、常に笑顔でいるよう心掛けていました。しかし、ある日私がシフトに入っていなくて。人間関係も悪い方へ向かっていましたし、もう無理だな、と思いました。
担当者の気遣いが良かったからユニオンへ相談

労基にも動いてもらってたけど、自分から動かないと労基が入れないと言われました。弁護士に頼んだ方がいいんじゃないかとも言われて。そんな中、親が「不当解雇」などでインターネットで調べてくれたら、「みんなのユニオン」を見つけたのです。
他にもいくつか話を聞いていたけど、みんなのユニオンの担当者の感じや気遣いがすごく良くて、安心して頼めると思いました。もうこの仕事を辞めたいとネガティブでブルーな気持ちになっていたのですが、解決して、いま少しずつ前に進んでいます。専門家に話を聞いてもらって、大分ラクになりました。
トラウマはあるけど仕事は続ける

今回の件はトラウマになりましたが、小さいころからの夢だったのでこの仕事は続けようと思います。いま、次の職場を探しているところです。人のお世話をするのが好きなので、他にも人の役に立つ活動をしていこうと思っています。
団体交渉担当スタッフの声
今回は、幼いころの夢を実現され、これから頑張るぞ!と張り切った矢先での解雇でした。解雇理由はすぐに納得できるものではなかったですが、会社側も最初は「この解雇は仕方がない、当然のものだ」と主張していました。
ですが、両者の言い分をしっかりと聞き、それぞれが納得できるポイントを探しながら粘り強く交渉をした結果、解決金を組合員さんにお渡しすることが出来ました。
解雇された以上、完全にすっきりとした解決は難しいものですが、辛い気持ちだった組合員さんが前を向いて新しい一歩を踏み出せるお力添えができたのであれば、とてもよかったです。