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試用期間でクビになるのが怖い!円満に乗り切るためのポイント

更新日:

監修者:みんなのユニオン 執行委員
岡野武志

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この記事でわかること

  • 試用期間中は労働契約が成立しているため簡単にクビにされることはない
  • 社員として適切でない合理的な理由がある場合は試用期間での解雇もあり得る
  • 試用開始から14日を過ぎてクビになる場合は30日前の解雇予告か解雇予告手当を受ける必要がある

新しく勤めている会社で「試用期間中にクビにされるのでは、、」という不安を抱えながら毎日を過ごしてはいないでしょうか。

なかなか仕事の要領がつかめない、仕事のミスをよくしてしまう、新しい環境に慣れない状況でついクビのことが頭をよぎってしまうかと思います。

この記事では、試用期間でクビになるのが怖いという方へ向けて、円満に乗り切るためのポイントをお伝えします。

試用期間とは

そもそも、試用期間とはどういったものなのでしょうか。

試用期間について解説します。

試用期間の定義

試用期間とは、企業から採用されるときに、本採用の前に設けられる「仮採用期間」のことです。

試用期間の法律的な性質としては「解約権留保付労働契約」にあたり、その期間は会社側から労働契約を解約する権利を留保した状態で雇用されていることになります。

会社側は試用期間中に労働者の勤務態度や能力を判断し、問題がなければ本採用する、というのが試用期間の性質です。

そのうえで、社員としてふさわしくないと判断された場合、本採用を待たずして試用期間で解雇されることもあります。

試用期間の長さについての定めはありませんが、1ヶ月〜6ヶ月が一般的とされており、最長でも1年として考えられています。

あまりに長すぎる試用期間は、公序良俗に反するとして違法となる可能性があります。

試用期間のクビについて

試用期間であっても、労働者と会社のあいだで労働契約が成立しているため、試用期間でのクビは「解雇に値する客観的に合理的な理由」これに加えて「解雇(本採用拒否)をすることが社会通念上相当」であると認められることが必要です。

法律上、解雇には一定の制限が設けられており、会社側が「気に入らなかった」などの感情的な理由で本採用を自由に拒否してクビにすることはできません。

労働者の能力や適性の不足を証明する、客観的で具体的な根拠を示す必要があります。

試用期間でクビになるケース

先述したように、労働契約を結んでいるため、試用期間で簡単にクビにされることはありません。

ですが試用期間内は、適格があるかの観察期間という性質もあるため、通常の解雇よりも解雇条件が緩くなっています。

具体的には、以下のようなケースでは試用期間でクビにされる可能性があります。

  • 遅刻や欠勤が多い

正当な理由のない遅刻や欠勤が多い場合、会社としては「適切な社員とは言えない」と判断されるのは当然なことです。

このような行為は会社全体に迷惑をかけてしまい、会社との信頼を構築していくことも難しいため、試用期間での解雇が認められるケースがあります。

  • 勤務態度が悪い

職場での指示に従わない、上司や従業員に反抗的な態度をとる場合など、職場の空気を乱すようなケースは試用期間中の解雇が認められることがあります。

  • 履歴書に重要な経歴の詐称があったことが発覚

自分を少しでもよく見せたい、よりよい給料で採用されたい、隠したい過去がある、といった思いから履歴書に虚偽の記載をする人もいます。

しかし、重大な学歴・経歴詐称があったなどの詐称が発覚した場合、本来雇うべきでない従業員を雇うのは会社の企業秩序を乱しうること、実際の業務への支障にもなることから、試用期間の解雇事由になります。

  • 健康状態が著しく悪い

業務に支障が出るほどの健康状態である場合、長期の雇用に耐えることができないと判断され、試用期間で解雇されることがあります。

試用期間でクビになる場合の手続き

試用期間で解雇になる場合の手続きは、試用開始から解雇になるまでの日数によって異なります。

  • 試用開始から14日を過ぎてクビになる場合

解雇の際には、少なくとも30日前には解雇予告を受ける必要があります。

30日前までに解雇予告を受けない場合、解雇までの日数に応じた日数分の平均賃金(解雇予告手当て)を会社から支払ってもらわなければなりません。

  • 試用開始から14日以内にクビになる場合

試用開始から14日以内に解雇になる場合、労働基準法第21条の規定により、会社側は解雇予告なしに労働者を解雇することができます。

怖い!試用期間でのクビを回避するには

せっかく入社にこぎつけた会社で、いつクビになるのだろうかとビクビクしながら過ごす毎日はとても辛いかと思います。

本採用に向けて、試用期間でクビにならないためのポイントをお伝えします。

試用期間をクビにならず円満に乗り切るポイント

試用期間中にクビにされないためには、以下の点を心がける必要があるでしょう。

  • 真面目に仕事に取り組む

試用期間であれ社員としての責任感を持ち、真面目な姿勢で仕事に取り組みましょう。

その姿が周囲や会社から評価され、本採用にも繋がります。

  • 協調性を意識する

会社は、試用期間中の労働者に対して「まわりとうまくやれているか」という部分をよく見ています。

従業員や上司などに対しての気配りを忘れず、協調性のあるコミュニケーションをとるように心がけましょう。

  • 謙虚な態度を心がける

たとえ年齢やキャリアを重ねていたとしても、あなたは会社側からすると新入社員です。

横暴な態度はもちろんのこと、会社からの指示に従わないなどは言語道断です。

奢ることなく、謙虚な態度で振る舞うように心がけましょう。

  • 仕事のミスを繰り返さない

入社して間もないころは業務に慣れていないため、仕事でミスをすることは誰にでも起こり得ます。

会社は社員がミスをしてでも成長し、長期的に見て利益を出してくれるように期待するものです

同じミスを繰り返さないよう対策を考え、改善していく姿勢を見せることが大事でしょう。

  • 就業規則で解雇規定を確認しておく

解雇規定が記されている場合、あらかじめ就業規則を確認することも大事です。

解雇規定を把握しておくことで、会社にとって不利益となるような行動を避け、本採用までの道のりを円満に乗り切ることができます。

試用期間でのクビを通知された場合の振る舞い方

もし、試用期間中に解雇を言い渡された場合、まずは具体的な理由を聞きましょう。

理由によってはお互いの歩み寄り次第で、落とし所が見つかる可能性があります。

しかし、あなたが納得できる理由ではなく、相手が終始強気な姿勢や話を聞かない場合は法的な解決の検討も必要となるでしょう。

不当な解雇の相談は弁護士へ相談することも一案です。

相談する際に判断材料にしてもらうため、解雇を告げられた日時や会社の説明内容をまとめておくと役立ちます。

監修者


みんなのユニオン

執行委員岡野武志

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みんなのユニオンの執行委員を務める岡野武志です。当ユニオンのミッションは、法令遵守の観点から、①労働者の権利の擁護、②企業の社会的責任の履行、③日本経済の生産性の向上の三方良しを実現することです。国内企業の職場環境を良くして、日本経済に元気を吹き込むために、執行部一丸となって日々業務に取り組んでいます。